個人資本に基づいた経済制度を資本主義、一方、共産に基づいた制度を社会主義という。社会主義制度の国は貧困層あるいは労働者階級に支配されると決まったあるが、実際に単一の政党や個人に支配せれるケースが多い。
モンゴルはソ連諸国と東欧諸国と同じように社会主義から資本主義に移行して25年間経ている。我が国は中央計画経済と一党政治体制を自由市場経済と多党政治体制に取り換えたんだ。なおモンゴル人民間共和国からモンゴル国と国名を変更し、国歌詞の中から社会主義のテーマを削除した。
しかし、内容としてモンゴルは半資本主義と半社会主義の中途半端な国になってしまった。現在、政府は経済にあまりにも関与し、市場を完全にコントロールしようとしてる。民主的選挙を通じて支配権を得た政党は国民のために働くではなく、特定の利益団体に仕えている。従って、経済衰退が一貫に起こるようになった。
捕獲された政治
経済危機をどのように乗り越えることについて専門家は積極的に議論している。問題の根本的な原因を見分け、修正しない限り、経済は回復せず、生活は改善されないと誰も同意している。この迷妄から早く出ないと、より知識が高いレベルの人々が外国に移住し、残った人々が政治で遊んだりしてまた25年間を失う恐れがある。
モンゴルと同様な状況が一部の共産主義後諸国で行ったようだ。プラハ首都圏大学のミハエル・キルマ教授が「全体主義から不完全民主主義へ」という本に「市民社会が弱い共産主義後の国では政党の指導者に盲目的に奉仕するという奴隷文化が存在する」と書いていた。このような文化は、政治組織の内部監督を弱め、政治活動を無駄にする。結局、不透明な利益団体が支配権を獲得し、自分たちの利益に役に立つような意思決定をさせる。キルマ教授がこの現象を「政治捕獲」と名付けた。
「不透明な利益団体に捕獲された政治体制の全ての政治組織が腐敗に触られる。従って、政党が政治と人々を結び付けるという主要な責務を失い、特定な団体に奉仕することによって「不備な民主主義」が構築される」とキルマ教授が述べた。モンゴルは不備な民主主義の古典的な例だ。不透明な利益団体がどのようにして政府の決断を下したことについて私が書いた「エルデネビレギズムとモンゴルの民主主義における新現象」という記事を読んで下さい。
寄生
チェコ共和国では、政治政党が不透明な団体と協同し、社会全体に不利益だが、特定の団体に利益な行動を取るようになり、「恩顧主義」に移行した。キルマ教授によると政府が強力な政党と不透明な団体に優位を与え、それらに公的資産から寄生する機会をあげたという。モンゴルでは、このような寄生者の数が選挙と選挙の間に増え続けている。
政治を捕獲する手順は、政党を下から「民営化」、上から「植民地化」することによって実施するとキルマ教授が強調した。下からの民営化とは、不透明な団体が政党員を買収し、自治体を支配することを指す。一方上から植民地化とは、政党指導者を支配することを指す。
モンゴルの場合、社会的な意識と礼節に応じて上述の手順が夫々の道を歩んできたと言える。国政を担当しているMPPとDPが両方とも植民地化されたそうだ。唯一の違いは、政党指導者らが自身で入植者である。彼らは腐敗によって不透明な事業や団体を手に入れた。
何所から開始したにも関わらず、モンゴルで不透明な事業が繁栄しつつある。政治家が選出されたら、すぐに約束したことを全部忘れ、支配権を親戚に譲ることによって不透明な支配を展開させる。さらに、前政権に雇用された職人を自分の政党の「奴隷」で取り替える。政党指導者らが政党のために募金活動し、政党予算の大部分を個人口座に振り込む。お礼として高官職や公共案件を融資者に譲ったりする。
国民の多く割りが経済下落の原因は経済的な問題ではなくて、政治政党に関する問題と理解するようになってきた。政治政党の資金調達の手順が未公開で、偽財務報告書が認められているため、当事者が巨大な寄付を集め、不透明な事業者の教父までになった。
教父に支配されてる政党が政権を握った場合、公的資金を盗む機会が開き、政府から生まれる億万長者の人数が増える。内部財源を盗み切ったら、国債や援助に通じて国際機関から資金調達して、横領するようになった。教父らが司法も制御しているため、汚職事件が発見されても、弁償なしで、犯者にただ数年間の実刑判決を発行した後、すぐに恩赦してしまう。
公的資金を盗んでいる寄生虫が引き起こした経済危機が国民に負担されていることについて私が書いた「フェイクスタン」という記事を読んで下さい。
危機を何時乗り越えるのか
政府ではなくて、民間部門が経済を発達させる。そして生活を政府ではなくて、国民が改善させる。政府は雇用主ではない、かえって民間部門に雇用を創出する、また互いに自由な競争する機会を提供する義務を果たしている。
モンゴルで国有企業の数が上昇し、それらの赤字予算を公的資金で補うことがよくある。更にそれらに定期的にソフトローンを提供している。これは、民間部門の仕事を政府が持ち去り、もっと重要な社会問題に費やされるべきだった資金で自分の寄生虫を世話しているということだ。その上、政府が経済に益々関与するようになり、消費者製品に固定価格を付くなどの制限を課している。政府が実施した住宅ローンプログラム、物価安定化プログラムや一定燃料価格などの企画のコストが高すぎるので長期的に継続することが不可能である。
市場均衡は政府の意思決定じゃなくて、実質価格、利益、費用に基づいて効率的に決定される。このような経済があらゆる危機に直面する可能性が低い。
現在のモンゴル経済に構造変化しないと、また公共管理をより透明にしないと、我々が経済下落を乗り越えることが出来ない。
2016.11.09
翻訳者:バットサイハン オルギル