暖かさは千両の価値がある (KEEPING WARM IS WORTH 1000 TAELS)

Jargal Defacto
Jargal Defacto 101 Views
0 Min Read

モンゴルとドイツの建物の主な違いはデザインや外見ではなく、熱損失である。我々は建設基準を満たせないが基準に程近いような建物を建てる場合、今の平均熱損失の3分の1未満の熱が失われる。それでも我々の建物がドイツの建物の平気熱損失の2倍程度と一致する。古い建物の屋根、窓、ドアを取り替えれば、暖房費を半減できる。特に50-60年前に建てられた学校、幼稚園やレンガ造りの建物などの暖房費を大幅に削減し、子供が病気になる日数を35%までに削減できるという推定が示唆されている。

冷たい建物の費用

2014年以降、ドイツとスイス政府からの援助により「エネルギー効率化」というプロジェクトが実施されている。このプロジェクトはホブド県とザワハン県内の幾つかの地域にある学校、幼稚園、病院や公共建築物などを改装し、暖房費を削減した。ホブド県ジャルガラント市の第3号と第5号幼稚園を始め、920人の生徒が通っている第二中高等学校、ドウト市の病院センター、チャンドマニ市の幼稚園などを含む1万平方メートルの暖房配管システムと水配管システムの改善等に約30億トグリクを投資した。

その結果、1時間当たり550キロワット電力を使っていた各建物が1時間当たり120キロワット電力を使うようになった。要するに暖房費が約5倍まで減少された。つまり、新しい建物を建設する費用の5分の1と一致する金額を古い建物の改善に使うことによって建築寿命を30年間から40年間まで延長できたということだ。

ドイツの大学を卒業したエンジニア達が設立した「自由山」という非政府組織より、改良された建物と改良されていない建物のエネルギー効率性に関する比較調査報告を発表した。この報告書によると、子供が暖かい環境に育ちながら教育を受けることによって感染症例が減少し、親と教師の満足度が向上した。従って、家計予算から病薬品代が除き、親が子持ちのため休む日数も明らかに減少したそうだ。一方、幼稚園は暖房配管システムの効率化から得た剰余金を子供におもちゃを買ったりや食料の品質を向上させたりなどに費やしたという。

本NGOが2012にウランバートル市内の348ヶ所の国有幼稚園と学校を調査したところ、冬期の幼稚園の各室の平均温度が15度だったという。またこの研究では、寒い気温のせいで天井が悪化され、カビが発生した部屋に子供達が寝ていることを明らかにした。最近建設された幼稚園は少し暖かかったが、学習環境の基準となる22℃-25℃に達せなかった。子供が家より幼稚園や学校で過ごす時間の方が多いので、病気から防ぐために健康と安全性の要件を満たした環境を構築することが不可欠である。

逸れた建物

モンゴル人は自分が持っている車のエネルギー消費量をよく知っているのに、殆どの時間を過ごしてる家やオフィス、あるいは子供が通っている学校や幼稚園などの暖房配管システムについてあまり知らないのだ。

もし建物の熱損失を減らしたら、どれぐらい節約や変化を齎すのか上述の二県で行われた例から見られる。其れ故どうして我々は全ての建物の熱損失を検討し、改正するべき部分を改正したり、エネルギー効率を高めたりなどして節約できないでしょうか。

まず全建設を登録することによって所有権の状況、建設された年月日、技術設計、暖房消費、公共料金など含めたデータベースを作成する必要がる。このようなデータベースがなければどの建物にも効果的な投資を調達することが不可能である。

このような活動がザワハン県で既に始まり、24市(ソウム)の1036国有施設に関する情報が収集されているようだ。

最近どこにも登録されていないという逸れた建物の数が増えていることに注目し、付属市役所においてデータベースを設定する必要がる。もしあらゆる市、区、地方がそのようなデータが出来たら、公的資金を地方の需要に応じて最適に融資するや、中長期的な計画をより効果的に行うなどのメリットがある。

ホブド県とザワハン県に実施中の本プロジェクトの下で作成されてエネルギー効率化計画と建設に関するデータベースをいつでも紹介することが可能であり、あらゆる市、区、地方の役所に提供出来るという意欲をプロジェクトの担当者が表明した。

家やオフィスなどの熱損失を削減することによって燃料を節約する上、大気汚染の減少や環境の改善などの利点がある。また、モンゴル国民は地球温暖化防止に貢献することが可能になる。これは自然を守りながら持続可能な開発を追及するという世界的な概念と整合しているので海外からの投資を誘致する役割も果たすと言ってもいい。

全ての建物を国有であるか民間であるのかに関わらず一つのデータベースに収集できるということを本プロジェクトが示している。現在、全体エネルギー消費の半分を200社だけ占めてあり、大気汚染を悪化させていることを注目するべきだ。

モンゴルで「暖かさは千両の価値がある」ということわざがある。我々はエネルギー効率をより良くし、一生懸命努力する必要がある。

2016.12.14

翻訳者: バットサイハン オルギル

Share this Article
Leave a comment