資産を要求する。

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RECLAIMING WHAT IS OURS

先日、ウランバートルで土地管理について公共の公開討議会が開催されました。その議場でD.ジャルガルサイハン氏が演説したスピーチ全内容:

公共の財産であるウランバートルの土地を、歴代の市長と自然環境・観光省の上級職員が私腹を肥やすための道具にしてきた。私たち市民はどこまで我慢しなくてはいけないのか?今まで、そしてこれから 20年30年も我慢すべきなのか?

自然環境・観光省に要求する。

土地の売買が拡大し、国会は特別保護法を可決した。トール川及びテレルジ盆地の4000ヘクタールの土地を、元自然環境・観光大臣でモンゴル人民革命党のU.バラスボルド氏が売却して大金を得た。ボグド山周辺の土地を全て売り捌いた事に関し、裁判で解決するという猿芝居を演じ、真相が闇へと消えた。

自然環境・観光省の歴代の大臣、彼らと繋がっている人たちは特別保全地域に目を付け、保護するという名目でウランバートルの土地を接収し、それらを密かに売却している。その一つはヤールマグ地区の土地である。同省はその土地を誰が売買したのか、そのリストは未公開で公表されることを恐れている。

今日ではボグド山周辺の土地の売買が盛んに行われている。ウランバートル南部に位置するこの山のすべての土地を盗み取り、塀で囲い警備員まで置いている。ボグド山の土地は賄賂の歴史を物語っている。

ウランバートル市民はトール川とヤールマグ地区の土地を市民に返すよう政府に要求している。私たちが政治家を選挙で選んだのは、土地を盗むのではなく、守って欲しかったからだ。

ウランバートル市役所の職員に要求する。

歴代のウランバートル市長と市内の区長は土地を私利私欲のための道具にしてきた。その例として挙げられるのは学校の運動場である。例えば、ロシア第3学校の敷地内には2棟のマンションが建てられた。

M.エンフボルド元市長は2003~2004年、ドンジンガラブ団地から東のアムガランまでの970ヘクタールの土地をモン・ウラン社に売却した。これをきっかけにこの地区の土地売買が進んだ。この970ヘクタールの土地にはウランバートルの飲料水用の井戸がいくつかあった。

M.エンフボルド元市長や人民党のTs.バトバヤル氏、G.ムンフバヤル氏はウランバートルシティ銀行、貿易開発銀行(TDB)がお好みのようだ。なぜならば、ウランバートル市中心地に位置し、地価の高い公共用地、公園などをこの2行に「譲渡」してきたからだ。

例えば、元市長で元建設・都市計画大臣でもあるG.ムンフバヤル氏が2012年の選挙で落選し新市長と政権を交代する前、それもナーダム祭前日にスフバートル広場の前にある敷地と公園、ウランバートルホテル前の公園、諜報局前の公園、Yu.ツェデンバル広場と公園、B.シレンデブ像がある学生広場と公園をウランバートルシティ銀行に譲渡した。

私たち市民はウランバートルのすべての公共広場、公園、さらに市役所の建物までを盗まれている。Su.バトボルド現市長は市役所が入る建物がないのでヤールマグ地区に市役所を移転すると発表した。市長はヤールマグ地区にはもう土地がないことを知っているのだろうか。移転理由は、E.バトウール前市長が歴史ある市役所の建物を、建物の改築を条件に「入札」し、それをゴロムト銀行がコンセッション(公共施設等運営権)を落札したからだ。だから当時E.バトウール前市長は市役所をバヤンホショー地区に移すと言っていたのだ。このコンセッション契約は政権が変わり裁判所が無効と判断した。しかし最近になって再び話が持ち上がり、判決をもう一度見直すことになったため、市はヤールマグ地区に移ろうとしている。

貿易開発銀行(TDB)とゴロムト銀行は市民の財産を歴代の市長と組んで横領する他にウランバートルの歴史をも消している。貿易開発銀行は子ども図書館だった歴史ある建造物を取り壊し、ガラス張りのビルを建てた。本店社屋を建て替える時も隣接するザナバザル博物館に手を入れようと画策したことを、博物館の前館長は嘆いていた。

今、ウランバートルの歴史とも言える1948年建造のアルタイホテル、市役所庁舎を取り壊し、ゴロムト銀行がガラス張りのビルを建て3フロアずつに分けて運用するという「コンセッション契約」が復活しようとしている。

都市とは、人間と同じく過去や表情をもつ「生体」である。外観だけでも変えずに残すようにすべきであるが、誰も何も言わず行動にも移そうとしない。

結論

モンゴルでは公共の財産は全て登録されていない。つまり所有者がいないのだ。だから市長は好き勝手なことをする。公共の土地、市民共有の財産を明確にしよう。どんな土地も登録すべきだ。固定資産がいくつあり、そのうちいくつが税金を支払っているのか。それらにかかる税金がいくら支払われ、何に使われたのか?

こういったことを正しく履行しないとウランバートルは都市ではなくなるだろう。地価の上昇とそれに伴う贈収賄が進むほど住宅価格が上昇し、ウランバートルを囲む山にゲル地区が広がる。そしてスモッグに溺れ、ウランバートルは「スモッグバートル」となる。ウランバートルを囲むゴミ処理場に「人の群れ」ができている。過去、ウランバートルを外敵でもこのように破壊することはなかった。

歴代のどの大臣、市長、政治家、政党も土地に関わる贈収賄の件に関して誰も責任を負っていない。責任を負うどころか逆に繁栄している。

大事な3歩

不動産分野に3つの改革を行う必要がある。

1. まず市民が居住するエリア、公共の緑地エリアをウランバートルのどこにするか地域選別を法律で定め、公共全体で守るべきスダンダートを確立する必要がある。

2. 次に不動産鑑定評価を現実に則した形で定め課税し、税金収入の一部でインフラ整備を行い不動産の価値を上げること。

3. 最後にすべての不動産、土地の所有者、不動産の評価額、納税額、そこに建物を立てる場合は建築業者や建築工期などの関連情報を公表するウェブサイト(パブリックドメイン)を作る必要がある。

2018年1月24日

日本語版制作:Mongol Izumi Garden LLC http//translate.mig.asia

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